なんだか最近艦船模型ばっかし作ってる印象ですが、せっかく艦船模型が注目されてるタイミングなので。笑
今回のキットはコレ。
■ 1/700 日本海軍 重巡洋艦 妙高 みょうこう ハセガワ
なんで「重巡洋艦」なのかというと、このキットには大型艦艇組み立てに必要な事が大概含まれているからです!
・・・じゃあ、「戦艦」でもいいんじゃないの?っていうツッコミはしないでね。笑
ちなみに「艦これ」で言うと・・・
この娘ですね。笑
では、さっそく組み立て開始。
パーツはこんな感じ。
駆逐艦なんかと比べると、船体も大きいし、パーツ分割も複雑そうな感じですね。
重巡洋艦にも「組合パーツ」と言われるディティールアップパーツが標準で付属しています。
ただ、駆逐艦に付属してるものとは種類が違ってて「巡洋艦などの大型艦船向け」なパーツ構成になってます。
まずは主砲塔から・・・ここでいきなり工作が必要になります。笑
説明書にも「一部の主砲塔に穴を開けましょう!」って書いてあります。笑
主砲塔の裏を見ると、いかにも穴を開けてください的なモールドがあるので、これを基準にして穴を開けます。
穴を開けるからドリルが必要・・・というわけでもなくて、ウォーターラインのプラスチックは柔らかめなので「コンパス」等の針でつついて、ある程度穴が貫通したら、デザインナイフやカッターナイフで穴を広げていけばOKです。
この穴、パーツをつけるためのガイド穴なので、そんなキレイに開口する必要はないです。
あ、ドリル(ピンバイス)持ってる人はドリル(ピンバイス)で開けましょうね。笑
さて、この「穴を開けましょう!」指示ですが、艦艇によっては砲塔に限らず、船体や甲板などあちこち開口しなくちゃいけないこともあるので、ビビらず慣れておきましょうね。
ちなみに主砲塔はこんなパーツ構成になってます。
砲身を接着するまえに砲身カバーを塗装しておきます。
ホントはランナーから切り離す前に塗装しとけばラクなんですが、うっかり全部切り離しちゃったので両面テープで木片に固定して塗装しております。笑
塗装は、最近の店長日記でおなじみの「シタデルカラー」の「シタデルベースカラー セラマイトホワイト(白)」を使ってます。
これだと「白」でも、1~2回塗りでバッチリキマるんですよ!笑
そんなこんなで主砲塔が完成。
さて、説明書を見ていると、こんな風に2種類表記されてる事があります。
これは見ての通り、「第2次改装後でも、最終状態でも、どちらでも再現できますよ~」って事なので、どちらか好みの状態を選んで進めていきます。
なので、ここで「最終状態」での組み立てを選択した場合は、説明書に出てくる「最終状態」の指示だけをみて組み立てていくことになります。
こういう組み立ての選択は、他の艦艇でもいろいろ出てきますので、間違えないようにしましょう!
ということで、今回は「最終状態」を選択してみました。
・・・ホントはここに取り付ける「砲撃指示所」パーツをどっかに飛ばしちゃって無くした事は、ここだけのヒミツ。笑
あと、古いキットや最近の改修(近代改修って言ってもいいかな?笑)を受けてないキットは、金型の疲弊などでこんなやっかいな部分がバリ(不要部分)だらけ!って事も多いです。
バリだらけの場合は、落ち着いてカッターやニッパーで大まかにバリを切り離してから、カッターを使って「カンナがけ」の要領で仕上げたり、やさしくヤスリがけしてバリを除去しましょう。
意外に折れやすいので「優しく、優しく」が基本です。
大まかに除去するとこんな感じに。
ちょっと面倒ですが、やればやった分だけいい感じになりますよ。
・・・ちなみにスゴい人は、細いプラ棒や真鍮線で自作しちゃいますけどね。笑
あとは基本的に説明書通りに組み立てていきます。
私的な印象ですが、説明書通りに組み立てをすすめていても、ちょっと説明書が見にくいっていうか、「ここっていったいどうなってんだい?」って思う箇所がるかもしれません。笑
そんな時は、説明書に載ってる「塗装指示用の側面図や上面図」を見てアタリをつけるようにしましょう。笑
正解ならパーツ自体はスカッとハマってくれるので、わかりやすいと思います。
続いては船体の組み立て。
船体が大きいし、左右に分割もされてるのでちゃんと支柱が入ってます。
船底に付属のオモリを固定して、船体を接着します。
甲板はまだ接着しないでおきます。
あ、そうそう、オモリの固定はガッチリするにこしたことはないんですが、両面テープでも大丈夫だと思いますよ。笑
ちなみに「なんでオモリが要るの?」って思ってる方もいると思うんですが、コレ、キットに重量感をもたらしたり、船体の安定感を増したり、船体がひずんでくるのを防いだりといろいろな役目があるので、忘れずに入れましょうね。
・・・私は、よく忘れます。笑
さて、甲板を接着しなかったので、リノリウム甲板の塗装をするためです。
駆逐艦クラスだとリノリウム甲板の塗装をしなくてもなんとかなる(史実的にも金属甲板だったとか、そうじゃないとかいろいろあるし)んですが、「戦艦」「重巡洋艦」「空母」に関してはこのあたりの塗装が必須だと思うので、意を決して塗装します。笑
とかいうものの、艦首と艦尾の一部分をマスキングして、後は気軽にリノリウム甲板の色を塗っていくだけなんですけどね。
今回はタミヤのアクリルカラー「レッドブラウン」を使ってます。
塗装のコツは、1回でキメないで、2回から3回で仕上げる感じで薄く塗り重ねていく、って感じです。
アクリルカラーには専用の「ペイントリターダー(乾きを遅くしてムラなく仕上げやすくする添加剤)」もあるので、それを使ってもOKです。
ちなみに私は、アクリルうすめ液をチョコチョコと筆に含ませながら塗る、という「文章では絶対説明できない」塗り方で塗ってます。笑
私の塗り方が見たい方は、店頭にて実演するのでお気軽にお声掛けくださいね。笑 ← 予想以上にしょーもない塗り方なので、期待しないように!
塗るだけです、とはいうものの、甲板上にある突起物などが気になると思います。
甲板上の突起物や塗り分けが必要な部分などは塗らない方がいいですが、ここではリノリウム甲板色をキッチリ塗る方に主眼を置いて、はみだしたりしても気にせず塗っていきます。
「リノリウム甲板色」が塗り終わったら、はみだした部分や甲板上の突起部分をリタッチしていきます。
今回使用したのは、アクリルカラーの「スカイグレイ」。
本来、重巡洋艦などは「軍艦色」で塗装するのが一般的ですが、船体を全塗装するわけではないので、パーツの成形色に近い色を選択してます。
はみ出した部分や甲板上の突起物を塗っていくわけですが、そんなに厳密に塗る必要はありません。
突起物の上に塗料を置いていく、みたいな感じで塗っていけば大丈夫です!
それだけでも思った以上にいい出来栄えになるハズです。
ここで逆に「スカイグレイ」がハミ出したら、慌てず騒がず「スカイグレイ」が乾くのを待ってから、逆に「レッドブラウン」でリタッチしてやれば大丈夫です。
艦船塗装のポイントは、「慌てず騒がず落ち着いて」が基本化もしれませんね。笑
甲板の塗料が乾いたら、船体に接着します。
接着出来たら、説明書にしたがって、艦橋や主砲塔などを組み付けていきます。
これで、組み立てはほとんど完成!
次回は細かい部分や、全体の仕上げをしていきたいと思います。
またのご来店をお待ちしております。
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